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日別アーカイブ: 2025年11月20日

戸田土建のよもやま話~第18回~

皆さんこんにちは!

 

埼玉県川越市で基礎工事・外構工事(エクステリア工事)をメインに行っている

株式会社戸田土建、更新担当の富山です。

 

 

 

「転圧」――地盤を締め固め、未来を支える技術。

 

 

 

砕石を敷いたあとは、いよいよ**転圧(てんあつ)**の出番です。
この工程は、「地盤を固めて、沈下や亀裂を防ぐ」ための最重要ステップ。

見た目には地味ですが、建物の耐久性や安全性を決める、まさに**最後の“地盤の仕上げ”**です。


⚙️1. 転圧の目的

 

地面の中には、目に見えない“空気の隙間”が無数にあります。
そのまま建物を建ててしまうと、荷重によって地盤が沈み、建物が傾く恐れがあります。

転圧作業では、この隙間を機械の力で圧縮し、地盤を密に締め固めます。

「地盤を固める=未来を守る」
転圧職人は、地中の安定を“音と感覚”で判断するスペシャリストです。


️2. 転圧の手順

 

① 散水

砕石が乾きすぎていると、うまく締まりません。
適度に水をまいて、粒子同士の摩擦を減らすことで密着性を高めます。

② 機械による転圧

プレートコンパクター、ランマー、振動ローラーなどを使用し、
地盤全体を均等に締め固めていきます。
同じ場所を重ねて何度も通すことがポイントです。

③ 厚みと沈下の確認

締め固めるたびに、レベル測量で高さをチェック。
沈みすぎた箇所は再び砕石を補い、再転圧します。
この“確認と再施工”を何度も繰り返すことで、完璧な地盤が完成します。

「音でわかるんだ、締まったかどうか。」
ベテラン職人の耳は、地盤の“鳴き”を聞き分けます。


3. 使用機械と特徴

 

  • ランマー(タンパー):狭い場所での局所的な締め固め

  • プレートコンパクター:住宅地・外構の砕石層転圧に最適

  • 振動ローラー:道路・造成など広範囲の地盤に使用

機械選びは現場の規模・地質・作業スペースによって変わります。
間違った機械を使うと、締めムラや振動被害が出るため、経験が問われる工程です。


⚡4. 安全対策とチームワーク

 

転圧作業では、重機の振動・騒音・粉じんが発生します。
そのため安全対策も徹底。

  • 防塵マスク・耳栓の着用

  • 作業範囲への立ち入り制限

  • 周囲への声かけ・合図の徹底

現場では「ヨシッ!」の掛け声で、確認・報告・連携を欠かしません。

「現場のチームワークが、安全で強い地盤をつくる。」
一人ひとりの気配りが、全体の完成度につながります。


‍♀️5. 求職者の皆さんへ

 

転圧の仕事は、“建物の安全を裏で支える最後の砦”です。
一見単純な作業のようでいて、地盤の硬さ・水分・気温・機械の重さ……
すべての条件を見極めて最適に仕上げる、まさに感覚と理論の融合した職人技

あなたが押し固めたその一面が、
数十年先まで人の生活を支える地盤になる。

そんなスケールの大きさと責任感を持てる仕事です。

未経験でも、転圧の音・振動・感触を肌で覚えるところからスタート。
「最初は分からなくても、現場が教えてくれる」――それがこの世界の魅力です。


6. まとめ

 

  • 砕石敷きで“均し”、転圧で“固める”

  • 地盤の強度は、建物の寿命を左右する

  • 職人の経験と勘が、現場を支えている

 

「地面の下の努力が、未来の上に立つ。」
その言葉を胸に、今日も転圧機の音が響いています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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