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月別アーカイブ: 2025年8月

戸田土建のよもやま話~第12回~

皆さんこんにちは!

 

埼玉県川越市で基礎工事・外構工事(エクステリア工事)をメインに行っている

株式会社戸田土建、更新担当の富山です。

 

 

 

地盤改良工事の種類と特徴

 

 

1. 地盤改良とは

 

地盤改良とは、建物を建てるために土地を強くし、沈下や倒壊のリスクを防ぐ施工のことです。

調査結果で「軟弱地盤」と判断された場合に行われ、建物の規模や地盤の深さに応じて工法が選ばれます。


2. 表層改良工法

 

特徴

地表から2m程度までの浅い軟弱層を対象に行います。

土にセメント系固化材を混ぜ込み、地盤を固める方法です。

  • メリット:コストが比較的安い

  • デメリット:深い軟弱層には適用できない

 

主に戸建住宅や小規模建築に用いられます。


3. 柱状改良工法

 

特徴

地中に穴を掘り、セメントミルクを流し込みながら攪拌し、柱状の改良体を作る工法です。深さ2~8m程度の地盤改良に使われます。

  • メリット:支持力が高く、幅広い地盤に対応可能

  • デメリット:工事費用が表層改良より高い

 

住宅だけでなく、アパートや中規模建築でも選ばれる工法です。


4. 鋼管杭工法

 

特徴

さらに深い支持層に到達させるために鋼管杭を打ち込み、建物を支える方法です。

  • メリット:非常に高い支持力を確保できる

  • デメリット:費用が高額、施工時の騒音や振動が大きい

 

マンションや大型建築など、重量のある建物でよく採用されます。


5. 工法選定の流れ

 

工法は次の要素を考慮して決まります。

  • 建物の規模(木造住宅かマンションか)

  • 地盤の深さと固さ

  • 工事予算

 

地盤改良は「とりあえず強くすれば良い」というものではなく、過剰な改良はコスト増につながり、不十分な改良は安全性に欠けるため、バランスが重要です。


6. 地盤改良の注意点

 

  • 環境配慮:セメントを使用するため、地下水や周辺環境への影響を考える必要がある

  • 将来の解体工事:改良杭が残ることで解体時に影響する場合がある

  • 専門家の判断:設計士・地盤調査会社・施工業者が連携して適切に決定


7. まとめ

 

基礎工事は「地盤調査」から始まり、「必要に応じた地盤改良」を経て進められます。

調査と改良は見えない部分の工事ですが、建物全体の安全性を左右する最重要工程です。

  • 調査で現状を把握すること

  • 改良で弱点を補強すること
    この2つを丁寧に行うことで、安心して暮らせる住まいの土台が完成します。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社戸田土建では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

埼玉県川越市で基礎工事・外構工事(エクステリア工事)をメインに行っています。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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戸田土建のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

埼玉県川越市で基礎工事・外構工事(エクステリア工事)をメインに行っている

株式会社戸田土建、更新担当の富山です。

 

 

基礎工事と地盤調査の重要性

 

 

1. 基礎工事の役割

 

建物は、見える部分である柱や屋根だけでなく、見えない「基礎」がしっかりしていなければ長く安心して暮らすことはできません。

基礎工事は、建物の荷重を地盤に伝え、地震や風雨に耐えられる土台をつくるための極めて重要な工程です。

日本は地震が多く、さらに雨や台風による影響も大きい国です。

そのため、基礎工事の質次第で建物の寿命や安全性が大きく変わります。


2. 基礎工事の流れと最初のステップ

 

基礎工事は「設計図の確認」や「丁張り」などから始まりますが、その前に必ず行われるのが地盤調査です。

どんなに強固な基礎を作っても、支える地盤そのものが弱ければ意味がありません。


3. 地盤調査とは

 

地盤調査とは、建物を建てる土地の強さや性質を調べる工程です。

代表的な調査方法に**スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)**があります。

この試験では、鉄のロッドにおもりを乗せ、回転させながら地面に貫入させていきます。

どれくらいの荷重や回転数で地盤に刺さっていくかを測定し、その土地が建物を支える力を持っているかどうかを判断します。

  • メリット:コストが比較的安く、住宅規模の建物では広く用いられる

  • 調査できる範囲:およそ10m前後の深さまで可能

 

調査結果は「N値」と呼ばれる指標や、地盤の硬さ・柔らかさ、層ごとの状態として数値化されます。


4. 地盤調査がもたらす安心感

 

地盤調査をしないまま建築を進めると、以下のようなリスクが生じます。

  • 建物が傾く(不同沈下)

  • 雨水や地下水による沈下

  • 地震時に揺れが大きくなる

 

こうしたトラブルは、修繕に莫大な費用がかかり、場合によっては建て直しを余儀なくされます。

調査段階で土地の弱点を把握し、対策を打っておくことが将来の安心につながるのです。


5. 調査後の判断

 

地盤調査の結果、十分な支持力があると分かれば、そのまま基礎工事に進みます。

しかし、もし軟弱地盤と判明した場合は**「地盤改良工事」**が必要です。

次回は、実際の地盤改良の方法や注意点について詳しく解説していきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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